馬英九総統が「２０１４年東シナ海平和イニシアチブ・フォーラム」の開幕式に出席

　８月５日、馬英九総統は「２０１４年東シナ海平和イニシアチブ・フォーラム」の開幕式に出席し、中華民国（台湾）が具体的な方法で、「東シナ海平和イニシアチブ」を実現したことを説明した。また、同イニシアチブに基づき関係各方面が共に努力し、アジア太平洋地域の永続的な平和発展を図り、それにより東シナ海および南シナ海が「平和と協力の海」になるよう期待した。

　馬総統はあいさつの中で、２年前の９月に日本が、係争地であった釣魚台列島（日本名：尖閣諸島）の国有化を発表後、中国大陸の２０都市で激しい反日運動が起き、東シナ海情勢は緊張が次第にエスカレートしていったことを説明し、「中華民国も東シナ海の領有権主張国であり、釣魚台列島は中華民国固有の領土、台湾の付属島嶼であると一貫して主張してきた。１９５２年の『中日和約』（日本名：日華平和条約）発効６０周年の記念日でもある２０１２年８月５日、私は『東シナ海平和イニシアチブ』を提起し、『主権は分割できないが、資源は分かち合うことができる』の理念を堅持して、関係各方面が自制し、対抗を対話にとって代え、平和的な方法で争議を解決するよう呼びかけた」と経緯を述べた。

　さらに、「同イニシアチブは提起してから今年で２年となったが、中華民国は様々な努力を通して、日本およびフィリピンとの間の重大な争議を順調に解決した。これは、東シナ海および南シナ海の平和のために、新たな条件を作るものとなり、理念を同じくする多くの国々から共鳴を得たのだった」と説明した。

　今回の同フォーラムは、「非伝統的な安全保障問題の協力メカニズムの構築」「衝突を予防するメカニズムの構築」「経済統合」「東シナ海平和イニシアチブの影響力拡大」などのテーマについて、各国の専門家がディスカッションするものであり、馬総統は「多くの意見が集まり、より一層大きな成果を収め、多国間の制度化された対話のプラットフォーム構築を実現し、その上で、東アジアの平和と協力を推し進めることは大きな意義がある」と述べた。

　最後に、「中華民国は引き続き、世界各国と協力パートナシップを強化していくものであり、『東シナ海イニシアチブ』の理念に基づき、引き続き関係各国と共に努力していく所存である。また同時に、わが国は非伝統的な安全保障問題の協力メカニズムを構築し、地域の衝突予防のメカニズムを確立すると共に、地域経済統合を推進し、それにより地域の和解と協力の制度化された発展を促し、今後、誤った判断および武力行使の可能性を軽減させ、善意の循環が末長く続くようにしていきたい。また、東シナ海および南シナ海が平和と協力の海となり、東シナ海の平和の成功モデルがその他の地域の見習う範例となるよう願っている。それにより、関係各方面が共に手を携え、アジア太平洋地域の永続的な平和の発展を図ることができるのである」と強調した。

【総統府　２０１４年８月５日】　

写真提供：中央社

馬英九総統が「２０１４年東シナ海平和イニシアチブ・フォーラム」の開幕式に出席

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