馬英九総統が「抗日戦争勝利および台湾光復７０周年記念」拡大歓迎レセプションに出席

　馬英九総統は７月６日、「抗日戦争勝利および台湾光復（主権回復）７０周年記念」拡大歓迎レセプションに出席し、抗日戦争勝利および台湾光復７０周年に関する各種活動を開催する意義を語った。

　同レセプションでは、先に７２年前に米国議会で蒋宋美齢・女史（蒋介石・元総統夫人）が演説した映像を観賞した後、馬総統があいさつを述べ、抗日戦争勝利７０周年を祝賀するため政府は今年３月～１０月に一連の関連活動を開催するほか、「抗戦勝利記念章」を元国軍兵士らに授与し、同章は本人だけでなく遺族も申請でき、これらを通して先人の抗日戦争時における貢献に感謝の念を伝達することを説明した。

　また、馬総統は、抗日戦争の勝利と密接に関係している米国のフランクリン・ルーズベルト、ドワイド・Ｄ・アイゼンハワー、ハリー・Ｓ・トルーマンの３名の元大統領の親族を台湾に招く予定であるほか、南京大虐殺のときに南京に国際安全区を開設し、２０万人余りの人々を日本軍からの傷害および殺害から免れるように保護したドイツ商人のジョン・ラーベ（John Rabe）の孫であるトーマス・ラーベ（Thomas Rabe）教授、「フライング・タイガース」のクレア・リー・シェンノート将軍の孫娘であるネル・キャロウェイ（Nell Calloway）さん、「南京大虐殺の米国人女神」と呼ばれた「金陵女子学院」のミニー・ヴォートリン（Minnie Vautrin）代理院長の親族などを台湾での記念活動に招き、中華民国の抗日戦争に対する先人の卓越した貢献に感謝を伝達する意向を述べた。

　さらに馬総統は、第二次世界大戦中に中華民国駐オーストリア大使であった何鳳山の娘である何曼禮・女史を記念活動に招くことに関して、「何大使はナチスによるユダヤ人迫害が最も激しかったとき、ユダヤ人に２，０００枚近くの『命のビザ』を発給し、彼らを中華民国へ避難できるようにした。何大使は２０００年にイスラエル政府より最高栄誉である『国際正義の人賞』（Righteous Among the Nations）を授与された。さらに２００５年には国連より正式に『中国のシンドラー』の称号を受けた。これは何大使の人権擁護の貢献が国内外から評価され、中華民族の慈悲深い人道的精神を十分に示している」と述べた。

　最後に馬総統は、「政府が抗日戦争勝利を記念するのは、勝利を強調するためではなく、戦争を防止するためであり、恨みをあおるためではなく、侵略を非難し、平和を追求するためである」と強調し、人々が歴史を回顧する中から教訓を汲み取り、全世界が共に平和と繁栄のために努力するよう呼びかけた。

【総統府　２０１５年７月６日】
写真提供：中央社

馬英九総統が「抗日戦争勝利および台湾光復７０周年記念」拡大歓迎レセプションに出席

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