台中と香港を結ぶチャーター便の就航を開放

呉釗燮・行政院大陸委員会主任委員は８月３０日、香港の港聯航空からこのほど申請のあった台中と香港を結ぶチャーター便の就航について「関係機関との協議の結果、原則として開放することを決定した」と述べた。

これは呉主委が同日、游芳来・交通部次長（国土交通省副大臣に相当）、張国政・同部民航局長らとともに「中部国際空港の香港・マカオチャーター便」に関する座談会に出席した際、明らかにした。

呉主委は「本日、清泉崗空港のソフトおよびハード施設を視察し、香港・マカオとのチャーター便を受け入れるキャパシティーがあると判断したため、港聯航空の申請を許可し、台中と香港を結ぶチャーター便の就航を開放することを宣言した」と語った。

また「台中は台湾の心臓部に位置するため、清泉崗空港はより多くの役割を担うことができる。政府が港聯航空のチャーター便就航に同意したのは、香港の旅客の台中への観光に対する利便性を図るためである」と強調した。

さらに呉主委は「政府は各界が大陸住民の台湾観光の早期開放を望んでいることを理解している。謝長廷・行政院長は中華民国旅行商業同業公会に委託し、中国側との連絡を進めている。ただ、これが掛け声に終わらないためにも、政府が積極的に開放政策を進めると同時に、中国政府に対してもすみやかにわれわれに協調することを望む」と述べた。

今回の開放措置について、経済界では一様に歓迎を示している。頼正鎰・台中市商業会理事長は「われわれは台中には国際空港に加え中部科学園区があり、旅行者やビジネスマンの往来の利便性を強化する必要があると考えている。今回、政府が台中と香港を結ぶチャーター便の就航を開放したことにより、中部の発展が加速されるに違いない」と評価した。

一方、黄仲生・台中県長は「やっと中央が動き出した。台中県として全面的に支持する。だが今回の開放だけでは不十分であり、今後清泉崗空港が一日も早く両岸直航の空港として開放されることを期待したい」とコメントした。

《２００５年８月３１日》