「台湾FDA産業発展前景およびビジネス提携」記者発表会が開催

　陳瑞隆・経済部次長（経済産業副大臣）をはじめ、台湾のFDA（フラットパネルディスプレイ）産業の主要メーカー、メディア、サイエンスパークなどの関係者からなる訪問団が来日し、１０月１８日、都内で記者発表会を行った。

　一行は、同１９～２１日に横浜で開催される「FPD International 2005」（フラットパネルディスプレイおよび製造装置、部品、材料の総合展示会　http//expo.nikkeibp.co.jp/fpd/japanese/index.html）に出展するため来日したもので、台湾の三大パネルメーカーである友達光電、奇美電子、中華映管、および建美電子の各代表らが出席し、台湾のＦＰＤ産業の現状や投資環境、国際競争力などについて説明した。

　記者発表会には多数の日本のメディアが集まり、台湾の五大メーカーの合併の可能性について注目が集まった。これについて陳瑞隆・経済部次長は「企業の合併には政府は賛成の立場だ。これにより国内企業の体質が強化され、研究開発、生産、販売の各分野において競争力を維持できると考える。ただ政府は企業を指導、奨励する立場でしかなく、企業は必ずしも合併する必要はない。われわれは五大メーカーが世界のトップ５企業に成長できると期待している」と述べた。

　また中国企業の台頭について、友達光電の熊暉・執行副長は「台湾のＦＰＤメーカーはもともとＩＴ産業の基盤がある。われわれはわずか６年で現在の規模に発展させた。中国が追いつくには何年もかかるだろう」との考えを示した。陳瑞隆・経済部次長は「中国はＦＰＤに限らず、さまざまな産業で競争力を増してきている。台日の密接な協力があってこそ現在の優位性と競争力を維持できる。台日のＦＰＤ産業は、双方の協力関係を強化することで世界のトップを維持できる」と呼びかけた。　

《２００５年１０月１９日》