世界最大の家電国際ショウ盛況、台湾企業も注目の的に

　世界最大級の国際家電見本市「コンシューマ・エレクトロニクス・ショウ＝ＣＥＳ」が米ラスベガスで１月５日（現地時間）～９日開催され、台湾からも多数のＩＴ・家電企業が参加し注目を集めた。ＣＥＳは全米家電協会（ＣＥＡ）の主催により１９６７年からスタートし、今や世界最大の民生品トレードショウとなっている。国際的な先端技術が初公開される場としても有名で、ＶＴＲやビデオカメラ、プラズマテレビなどもすべてＣＥＳで初めて世界に公開された。

　今年のＣＥＳは景気の回復により、多数の業者が参加して活発な商談が行われ盛況となった。主催者側の統計では、今年の出展者数は２５００社、来場者は１３万人に上り、商談総額は昨年の９５０億ドルから１３５０億ドルに増える見込みである。

　今年、台湾からはＩＴ・家電大手の明基（BenQ）、瀚斯寶麗（Hannspree）、華碩（Asustek）、歌林（Kolin）、台湾東芝や大同公司などの企業が出展し、液晶テレビ（ＬＣＤＴＶ）や関連商品で多数の受注を達成した。なかでも明基、瀚斯寶麗の液晶テレビは会期中を通して買い手が殺到し、とくに明基の４２インチと瀚斯寶麗の５１インチ型液晶テレビの人気ぶりは、日本のソニーや韓国のサムスンなど国際的なＩＴ大手の製品と肩を並べた。

　主催者側によれば、今回、液晶テレビの販売台数は各メーカーの販促が効を奏し、昨年の約１,９６０万台から今年は３,１４０万台と、約６割増加した。華碩、歌林、東芝や大同などの企業は、それぞれ特色ある商品を打ち出し、業績を上げた。このうち台湾で初めてテレビを売り出した大同公司は、展示会場以外に独立した商談展示室を設け、液晶テレビやセットトップボックスや情報形態端末などを展示して買い手の注目を集めた。

　一方、会期中は多数の企業が集まるＣＥＳでの宣伝効果を見込み、各国の企業が大掛かりな宣伝広告を打ち出した。台湾は外貿協会により、「台北国際カーエレクトロニクス展」をはじめ、今年台湾で開催される国際展示会について、ＣＥＳ各会場を行き来するバスの車体広告で宣伝した。またこれと合わせて台湾でのホテル割引券を販売し、１,０００枚用意した割引券は２日でほぼ完売となった。

《２００６年１月１０日》