台湾果物の日本向け輸出が好調 品種拡大に期待

台湾果物の日本向け輸出が好調　品種拡大に期待

行政院農業委員会動植物防疫検疫局（防検局）は１２月２０日、今年９月までの台湾パパイヤの日本向け輸出は昨年同期比９倍に増え、ザボン、ポンカン、ユズなどの売れ行きも好調であることを明らかにした。同局は今後、サクランボやメロン、ドラゴンフルーツなども日本に輸出したい意向であり、良質で安全な台湾フルーツの市場を日本でさらに拡大する方針だ。

防検局によれば、今年は日本の植物検疫官を２回台湾に招き日本向け果物の検疫を実施し、９月～現在までにポンカン９万７２００キロ、パパイヤ１万４５７４キロ、ザボン１万３８１２キロ、ユズ６１５キロを日本に輸出した。このうちパパイヤの輸出は昨年同期の約９倍と大幅に増加し、ザボンは日本への輸出が途切れて以来６年ぶりに輸出を再開した。また、ブドウも１２月下旬に検疫後出荷される予定だ。

　防検局は「日本は台湾産果物の主要市場であり、今後も日本向けにサクランボやマスクメロン、ドラゴンフルーツ、インドナツメやグァバなどの輸出検疫を申請し、より多くの種類の台湾果物を日本市場に売り込みたい」とコメントしている。

《２００６年１２月２２日》

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　一方、台湾における農業のレベルアップを目的とした農業バイオハイテクパークが１２月２１日、屏東県で開園した。同パークは台湾唯一の国家レベルの農業バイオハイテクパークである（関連記事はこちらへ）。開園式典には蘇貞昌・行政院長がみずから出席し、同パークの開園による台湾農業の刷新と地域の発展に期待を述べるとともに、政府は今後もこれを支持していくとの姿勢を示した。

蘇院長は、元来、政府の建設プロジェクトは台湾北部に集中していたが、現在台湾はすでに国民平均所得１万６千ドルを超えるレベルとなり、政府は台湾全土におけるバランスのとれた発展を推進していると表明し、台湾南端の屏東県に世界レベルのバイオパークが設立されたことの意義を強調した。そのうえで、台湾農産品の質は非常に高く、台湾のように同時期にさまざまな種類の農産品を生産できる国は少ないうえ、価格も良心的であること、また屏東県には台湾一の農業科技大学と農業改革の専門家がおり、現地の農民らも勤勉であるため、将来農業バイオハイテクパークは屏東の発展に大きく貢献すると期待を述べた。　

現在、同パークにはすでに６社の企業が進出を決めており、２００７年６月には生産開始する予定だ。０７年末には２０社の企業が同パークに工場を設立し、１０００人の就業機会が見込まれている。

【行政院　２００６年１２月２１日】

台湾果物の日本向け輸出が好調 品種拡大に期待

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