日本台湾交流協会が農委会と「日台フルーツ夏祭」共催

　今年、設立50周年を迎える日本台湾交流協会（台湾における日本大使館に相当）は、台日友好の継続を願って、行政院農業委員会（農委会、日本の農林水産省に相当）と共同で20日、「日台フルーツ夏祭」を開催する。イベントを通して、台湾産果物の日本市場における、さらなるシェア拡大を目指す。イベントでは、台湾北部・台北市の総統府前において、夏が旬の日本産果物が15ブースで紹介されるほか、日本への輸出が許可されている台湾産果物（パイナップル、マンゴー、バナナ、文旦、パパイヤ、ドラゴンフルーツ、ブドウなど）、今後、日本輸出の候補として期待されるグアバ、トマト、お茶、酒類、コーヒーなどが20ブースで展示販売される。果物を通じた交流で、今後ますます台湾と日本の友好関係が深まり、緊密になるよう期待が持たれる。

　農委会によると、台湾は熱帯および亜熱帯地域に位置することに加え、標高差の大きい地形、優れた農産物栽培の技術を利用して、マンゴー、バナナ、パイナップル、ライチ、柑橘類、ブドウなど30種以上の果物が生産できる。その年間生産量は262万トン余り、年間生産額は958億台湾元（約4,250億日本円）に上り、果物は台湾で最高の生産額を記録する農産食品となっている。近年では、台湾産バナナ、パイナップル、マンゴー、文旦など生産履歴（トレーサビリティ）を取得した果物を、茨城県笠間市の小中学校の学校給食として提供され、大きな反響を呼んだ。日本向けの台湾産果物輸出量でみると、2019年に4,706トンだったのが、2021年には2万1,996トンと4.7倍にも成長した。さらに2022年は、6月末までの輸出量がすでに1万9,253トンに達し、輸出量全体（3万685トン）の63%を占めた。日本は台湾産果物の最大の輸出国で、重要な海外市場だということがわかる。

　農委会はイベントについて、「一度で消費者が満足できるよう、果樹農家グループから越境EC運営業者までを招き、生産から販売まで網羅する盛大なものとなる」と説明した。イベントは、日本へ輸出している果物、果物を使ったドリンク、果実酒、コーヒー、お茶などが並び、日本からも台湾の人々も、旬の果物を味わえる絶好のチャンス。また、台湾と日本の音楽パフォーマンスもイベントに彩りを添える。農委会は、「この夏、最も幸せなスイーツの台湾産サマーフルーツを味わえるイベント。35ブースによる台湾・日本産の限定果物、夏祭りアトラクション、台日7組によるパフォーマンスを楽しめるイベントを訪れ、具体的な行動で、高品質の台日果物をフォローしてほしい」と呼び掛けている。

日台フルーツ夏祭
開催日時：8月20日（土）14：00 ～21：00
開催場所：総統府前凱達格蘭大道（ケタガラン大通り）
詳細は下記サイトを参照のこと https://www.koryu.or.jp/friendship/0820event/

Taiwan Today：２０２２年８月１６日

写真提供：行政院農業委員会
　この夏、最も幸せなスイーツ、サマーフルーツを味わえるイベント「日台フルーツ夏祭」を訪れ、高品質の台日果物をフォローしよう。