第16回日本国際漫画賞、台湾の作品が優秀賞を受賞

　日本の外務省が主催する第16回日本国際漫画賞（https://www.manga-award.mofa.go.jp/index.html）の受賞者が21日に発表された。今年は台湾の漫画家である星期一回收日さんの作品『Sea You There and Us（ネコと海の彼方）』（原作：陳巧蓉さん）が優秀賞を受賞した。また、頼凱さんの作品『正義』と葉羽桐さんの作品『猫剣客』がいずれも入賞した。

　台湾の漫画家が日本国際漫画賞で受賞するのはこれで3年連続となる。文化部の李永得部長（文相）は、受賞した台湾の漫画家たちに祝意を示している。

　文化部の日本の出先機関である台北駐日経済文化代表処台湾文化センターによると、最近台湾の漫画家は日本で目覚ましい活躍を見せている。第16回日本国際漫画賞での活躍のほかにも、台湾人漫画家の高妍さんが日本で出版した漫画『緑の歌-収集群風-』（上・下）は最近、『THE BEST MANGA 2023 このマンガを読め！』で第2位、「このマンガがすごい！2023」オトコ編で第9位にランクインするなど健闘している。台湾の漫画作品が日本の有名なランキングに入るのは異例のことで、大きな快挙と言える。

　外務省が主催する日本国際漫画賞は、世界に広がる漫画文化を通じて国際交流と相互理解の輪を広げることを目的として、2007年に麻生太郎外務大臣（当時）が創設したもの。林芳正外務大臣が実行委員長を務め、漫画家の里中満智子氏が審査委員長を、同じく漫画家の赤松健氏や元漫画雑誌編集長の大島誠氏らが審査員を務める。

　第16回目となる今回は77の国と地域から過去最多となる503作品の応募があった。応募の多かった国・地域は、台湾（第1位：83作品）、中国（第2位：65作品）、インドネシア（第3位：22作品）だった。

　厳正なる審査の結果、最優秀賞（１作品）には韓国の漫画家seong ryulさんの作品『In summer（夏の中で）』が選ばれた。優秀賞3作品、入賞11作品で、計15作品が受賞した。授賞式は来年3月に行われる予定だ。

Taiwan Today：２０２２年１２月２２日

写真提供：台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
　日本の外務省が主催する第16回日本国際漫画賞の受賞者が21日に発表された。今年は台湾の漫画家である星期一回收日さんの作品『Sea You There and Us（ネコと海の彼方）』（原作：陳巧蓉さん）が優秀賞を受賞した。また、頼凱さんの作品『正義』と葉羽桐さんの作品『猫剣客』がいずれも入賞した。