台日間の地域経済発展を目指し、三重県の産官学界代表団が南台科技大学を訪問

　三重県の村上亘・雇用経済企画部総括監および三重大学の西村訓宏・副学長をトップに、三重県の産官学界の代表で組織された訪問団一行１８名が１１月６日、台南にある南台科技大学（以下、南台科大）を訪問した。

　戴謙・南台科大学長はあいさつの中で、西村副学長が両国間の産官学の連携交流を積極的に推進していることに感謝の意を表した。南台科大は周辺地域の科学技術産業との交流が密接であり、産学連携を共同推進し、技術移転を行っていることから、「科学技術産業とのマッチング、交流を通して、産業イノベーションの発展、将来の人材育成に寄与するよう希望すると共に、学生の就職率アップにも大きなプラス影響を及ぼすようにしたい。また、これを機に、台南と三重の企業、地方自治体、大学が点から線に、さらには線から面へと全体的に広がり、新しい産官学連携のモデルとなり、双方がウィンウィンとなり、共に地域発展を拡大できるよう願っている」と期待の意を表した。

　訪問団一行はその後、台南市政府に顔純左・副市長を訪問した。顔・副市長は、「台南市は日本との文化および経済貿易交流が活発であり、日系企業８０社あまりが台南に投資し進出している。台南市と三重県は人口規模および産業構造の上できわめて似ており、双方が連携できたならば、必ずや総合的な効果が生まれ、台日間の協力と両地の発展を促すことになるであろう」と強調した。

　西村副学長は、「私は三重大学の地域戦略研究センター長として、今回は今年５回目の南台科大訪問であり、同大学が産官学連携に優れた行動をとっており、傑出した大学であると深く感じた。南台科大との協力のプラットフォームを通して、台日の産官学３者間の協力を促進していきたい」と述べた。

　この訪問の中で、村上・総括監は、台南市の医療ツーリズムおよびバイオ産業など新興産業の発展について大いに興味を持ち、再度台南を訪れ、理解を深めたいとの考えを示した。一行は台南訪問期間中、台日企業マッチング会を４回開くと共に、台南サイエンスパークを参観し、台南市と三重県との企業アライアンス促進を図った。

«２０１４年１１月１２日»

写真提供：南台科技大学、中央社