台湾創意設計センターと墨田区が協力の覚書（ＭＯＵ）に調印

　経済部工業局がサポートし、台湾創意設計センター（台湾創意設計中心）と東京都墨田区が共同主催する「日本精造ｘ台湾設計（MADE IN JAPAN x DESIGN IN TAIWAN）」計画について、４月３０日、双方は協力覚書（ＭＯＵ）の調印式を開いた。

　調印式は、経済部工業局の呂正華・副局長による立ち会いの下、台湾創意設計センターの陳文龍・執行長と墨田区産業観光部産業経済課の郡司剛英・課長が調印し、国際的なデザイン交流プロジェクトの正式スタートが発表された。この度の協力方法は、日本側が製造および技術を提供し、台湾側のイノベーション、創意、デザインを加え、台日双方の力を連携し、国際市場を共同で開拓していくものである。

　「日本精造ｘ台湾設計」計画は、４月３０日にＭＯＵに調印し、正式にスタートした。これは製造、顧問団、デザインといった３方面の緊密な協力を通して、商品化を目標に、イノベーションの提案および開発を行っていくものである。この度の協力は、２０２０年の東京オリンピックを迎える上での準備的な計画でもある。

　「製造」については、日本側が墨田区内の優れたメーカーを選定し、生産および技術を提供する。「デザイン」については、台湾側が各分野に対応するデザイナーを選び、イノベーション、創意、デザインを提供する。本計画は、販売、製造、デザインの各分野における専門家を顧問に招き、指導を行う。

　各分野の専門家が、協力メーカーを実地訪問することにより、この度のプロジェクトにおけるデザイン上および将来的な商品開発の可能性や市場性について意見を出し、優れたデザインの商品を完成させることになる。このプロジェクトの成果は、東京スカイツリータウン内の東京ソラマチにある、墨田区内で製造された優れた商品を取り扱う「産業観光プラザ　すみだまち処」で販売されることになり、台湾のデザインが世界に向かって前進し、台湾デザインの知名度がより一層高くなることが見込まれる。

【経済部　２０１５年４月３０日】

写真提供：経済部