台湾産マンゴーの季節到来、今年の輸出量は１万トン以上

　台湾の愛文（アーウィン）マンゴーの輸出時期となっていることから、行政院農業委員会（以下、農委会）は６月２３日、記者会見を開き、今年の台湾産マンゴーの輸出状況について説明した。

　出席した農委会の陳文徳・副主任委員（副大臣級）は、「２０１４年のマンゴー輸出量は６，４３８トンで、輸出額は５億元（約２０億円）を超えた。今年の輸出価格はキロ当たり１００元～１３０元（約４００円～５２０円）で、輸出額はこれまでの最高を記録すると見込んでいる」と発表した。

　昨年のマンゴー輸出量について、台南市農会の呉正仁・総幹事は、「最も多かったのが中国大陸の２，０００トン余りで、２番目が香港の１，８００トン余り、３番目が韓国の９００トン余りで、日本は７００トン余りで４番目だった」と述べた。キロ当たりの輸出価格は日本が最も高く、１００元～１５０元（４００円～６００円）だった。

　呉・総幹事はさらに、「今年は自然災害もなかったことから、台南産マンゴーの生産量は前年比約１割増の８万２，０００トンになると予測している。今年の輸出期間は５月中旬～７月末で、現在までの輸出量がすでに昨年全体の輸出量に相当していることから、今年のマンゴー輸出量は１万トン以上が期待できそうだ」と説明した。

　マンゴーの主産地である台南では、６月２７日～７月２６日に「盛夏のルビー」をテーマに、「台南国際芒果節（台南国際マンゴー・フェスティバル）」が台南市政府、中華民国対外貿易発展協会（ＴＡＩＴＲＡ）の主催、農委会、経済部国際貿易局の指導で、走馬瀬農場などを会場にして開催される。

「台南国際芒果節」ウェブサイト（中国語・日本語・英語）
　　http://mango.farm.com.tw/

«２０１５年６月２４日»

写真提供：中央社