蔡英文総統が外遊から帰国、談話を発表
蔡英文総統は7日夜、中米グアテマラとベリーズの訪問を終えて帰国した。蔡総統は桃園国際空港で発表した談話で人々の団結に感謝し、「たとえ圧力や脅威に直面しても、台湾はより団結を強めるだけであり、圧力に打ちのめされて屈したり、横やりを受けて世界との交流を止めたりすることが決してないことを世界に示すことが出来た」と外遊の成果を評価した。総統の談話の概要は以下のとおり。
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今回の10日間に及ぶ外遊期間中、私たちは中華民国(台湾)と国交を結ぶ中米のグアテマラとベリーズを訪問し、また往路では米ニューヨークに、帰路ではロサンゼルスに立ち寄った。この外遊に参加したすべてのメンバー、スタッフ、報道関係者、中華航空(チャイナエアライン)のクルーたちに対し、今回の任務を無事遂行できたことを感謝する。
また、海外で頑張る台湾出身者や、世界各地の在外公館で働く外交官たちにも感謝する。彼らの努力があったから、今回の旅が実りあるものとなった。また、行政や国家安全のチームにも感謝したい。政務の順調な運用を維持し、台湾で留守を預かってくれたおかげで、私たちは安心して外交に取り組むことができた。
今回の外遊に関して、私は国民に対して次の3点の報告をしたい。
【報告①】
3年余りに及ぶコロナ禍を経ても、我々と国交樹立国の各分野での協力は依然として成果を蓄積していた。例えば台湾の資金援助によって建てられたグアテマラのチマルテナンゴ病院はすでに供用を開始し、ベリーズでは台湾の資金援助によって綿羊の種畜計画が進み、低所得世帯などの生活改善に役立っていた。
今後も台湾は専門分野での貢献を目指すと同時に、世界における重要な「善良なパワー」となり、その他の国際パートナーとの連携を積極的に図り、より豊かな成果を上げられるよう目指していきたい。
【報告②】
今回の外遊で、グアテマラのアレハンドロ・エドゥアルド・ジャマテイ・ファジャ大統領、ベリーズのフロイラ・ツァラム総督、ジョニー・ブリセーニョ首相のいずれも、台湾への揺るぎない支持を表明してくれた。
米国に立ち寄った際は、米連邦議会の上院・下院の超党派議員たちが実際の行動をもって台湾支持の立場を示してくれた。民主主義と自由を守るという台湾の決意は、民主パートナーの支持を得ており、我々と民主パートナーとの友好をさらに強固なものにしている。
【報告③】
今回どこに行っても、海外に住む台湾出身者が我々の一行を手厚くもてなしてくれた。私たちは勇気と自信をもって、私たちの声を世界に伝えた。台湾にいる台湾の人々もぜひ、私たち一行のグアテマラ、ベリーズ、それに米国での行動についての消息を積極的に拡散、シェアして、私たちの最も温かい後ろ盾となって欲しい。
私は国内外に住むすべての台湾人に感謝する。皆が団結してくれたことに感謝する。私たちは、たとえ圧力や脅威に直面しても、台湾はより団結を強めるだけであり、圧力に打ちのめされて屈したり、横やりを受けて世界との交流を止めたりすることが決してないことを世界に示すことが出来た。
最後に改めて皆さんの苦労に感謝したい。これからも数々の試練が待ち受けているだろう。一晩休んだらまた、台湾の外交のため、台湾の未来のために一緒に頑張っていこう。
Taiwan Today:2023年4月10日
写真提供:総統府
蔡英文総統(右から2人目)は7日夜、中米グアテマラとベリーズの訪問を終えて帰国した。蔡総統は桃園国際空港で行った談話で、人々の団結に感謝した。右は外交部の呉釗燮部長(=外相)、左から2人目は林佳龍総統府秘書長、左は張惇涵総統府副秘書長。
