外交部の呉釗燮部長、フランスのアラン・リシャール上院副議長の一行を歓待

　中華民国（台湾）外交部の呉釗燮部長（外相）は24日、台湾を訪問中のフランスのアラン・リシャール上院副議長の一行5人をワーキングランチで歓待した。リシャール副議長は、フランス上院の親台湾派議員連盟の代表も務める。一行はほかに、同じく議員連盟に参加するAlexandra Borchio-Fontimp上院議員、Valérie Boyer上院議員、Brigitte Devésa上院議員、及び事務局のPhilippe Péjo氏。

　呉釗燮部長は、中国が断続的に台湾に対して脅威を与え、地域の安定を破壊しようとする中、リシャール副議長が訪問団を率いて台湾を訪れたことに感謝した。フランスからは先週、フランス下院の親台湾派議員連盟のエリック・ボトレル代表が訪問団を率いて台湾を訪問したばかり。呉部長は、「台湾とフランスの人々の深い友情が、共通の価値観に基づくことを十分に示すもの」としてフランス議会からの相次ぐ議員団の訪問に感謝した。

　呉部長はまた、中国による台湾周辺での軍事演習や経済的圧力はますます厳しくなっていると指摘。最近は政治的動議に基づき、台湾が中国からの輸入を規制している2,400点以上の品目について貿易障壁調査を実施すると発表したばかり。しかし呉部長は「民主的な台湾に対する海外諸国の支持は減るどころか強まっている。中国の盧沙野・駐フランス大使の先週の発言で、民主国家の団結はより強まった」などと話した。

　これに対してリシャール上院副議長は、「フランスの立場は明確且つ一貫しており、台湾海峡及びインド太平洋地域の平和と安定を強く支持し、一方的な武力行使による現状変更に反対するというものだ。フランスのフリゲート艦プレリアルが今月の中国の軍事演習中に台湾海峡を通過したことは、国際法に基づく『航行の自由』の原則を支持する立場を世界に対して明確に示すためだった」と説明。リシャール上院副議長はまた、訪問団を率いて台湾を訪問することは極めて重要なことで、台湾を訪れるフランス議会の訪問団や上院の親台湾派議員連盟に参加する議員数はますます増えており、これは台湾を支持するフランスの世論が強まっていることの裏返しだと述べた。

　双方はこのワーキングランチで、地域の安全保障、公衆衛生・感染症問題、観光、学術研究などさまざまな分野での連携について意見交換を行った。

Taiwan Today：２０２３年４月２５日

写真提供：外交部
　外交部の呉釗燮部長（外相）は24日、台湾を訪問中のフランスのアラン・リシャール上院副議長の一行5人をワーキングランチで歓待した。リシャール副議長は、フランス上院の親台湾派議員連盟の代表も務める。