台日の同名駅、田中駅の姉妹駅協定5周年で台湾鉄道が12日にイベント

　台湾鉄路管理局（以下、「台湾鉄道」）は2018年に日本のしなの鉄道株式会社と友好協定を締結。台湾鉄道のEMU100型自強号としなの鉄道の115系電車が互いに相手の車両をイメージした塗装を行って運行したほか、双方に存在する同名駅「田中駅」の姉妹駅協定も締結した。今年はそれから5年となることから、双方の友好関係を祝い、台湾の田中駅で12日、「台日友好一日限定バリューパック」を300個限定で販売する。1人が購入できるのは2個までで無くなり次第終了。「バリューパック」の中身は台中鉄路餐庁（台湾鉄道の弁当工場の一つ）がしなの鉄道と協力して制作した弁当「信州味噌排骨便当」と「同名駅友好協定締結記念切符（硬券）」。

　台湾鉄道はこの日、EMU100型自強号2編成を用意。そのうち1編成はイギリス製のこの列車をオリジナルの塗装に戻して運行する。1970年代から台湾で自強号として運用が始まったEMU100型列車は台湾では「イギリスの貴婦人」などと呼ばれており、この日はそのかつての姿がよみがえることになる。「バリューパック」の購入者は、「同名駅友好協定締結記念切符」でこれに乗って車内を参観出来るほか、車内で「信州味噌排骨便当」を味わうことも出来る。

　イベントでは走る列車の近距離での撮影や、2種類の塗装が施されたEMU100型自強号の撮影、車両の参観が行われるほか、特製のヘッドマーク、しなの鉄道の制服をまとった乗務員などが登場する。また、しなの鉄道の社長ら関係者と長野県の沿線代表らも出席する。

　スケジュールは、午前9時40分に田中駅で「バリューパック」と限定の周辺グッズを発売。10時40分にEMU100自強号が彰化駅から田中駅に到着。11時に田中駅のホールで「同名駅姉妹協定5周年記念活動」が行われる。EMU100型自強号は12時10分まで田中駅で静態展示される。

Taiwan Today：２０２３年１１月８日

写真提供：交通部サイトより
　台湾と日本の同名駅・田中駅は2018年に「姉妹駅協定」を締結。5周年となることから台湾鉄道が12日、田中駅で記念のイベントを開催する。写真はしなの鉄道の田中駅と台湾鉄道の田中駅を結ぶ架空の切符。