《前篇》王瑞豊総領事による「中華民国台湾は中華人民共和国に隷属していない」及び「国連総会第2758号決議と台湾独立について」の所見

皆様、はいさい、ぐすーよ、ちゅー・うがなびら。

さる8月16日に、中国駐福岡総領事が小生への反論投稿について、再度所見を述べたいと思います。

中華民国台湾は中華人民共和国に隷属していない

まず、中国側の台湾が国家ではない（と「二つの中国」）についての論説ですが、これまで、中華人民共和国は一度も台湾を統治したことがなく、また中華民国台湾では総統などに関する直接選挙も実施し、着実に主権独立の民主国家の道を歩みつつあり、世界各国との交流状況からも分かるように、中華人民共和国とは互いに隷属していません。

具体的な例として、台湾が中国の一つの省だったら、独自のパスポートやビザを発行する権利がなく、日本をはじめ、各国もそれを認めないと思います。現在、台湾への留学やビジネス目的でのビザ申請として当事務所に来ていただいています。それに対して、沖縄県と友好県省を締結した福建省に行こうとした時、福建省独自のビザは存在しないし、一方で、福建省の人が沖縄に来る際に、福建省として発行したパスポートを持ってくることもあり得ないでしょう。

国連総会第2758号決議と台湾独立について

また、1971年に国連総会で採択された第2758号決議についてですが、ただ国連における「中国代表権問題」について処理したものであり、国連が台湾を代表する権利を中華人民共和国に授与したものではなく、また台湾が中華人民共和国の一部であるとも言及していません。しかし、中華人民共和国はこの決議を湾曲として解釈乱用し、国連に対して圧力を加え、台湾の人々を国連体系から排除しようとしています。中国がグローバル協力という公共の利益よりも政治的考慮を優先させていることについて、我々は厳重に抗議します。

さらに、「台湾独立」についてですが、前回小生の投稿に「台湾独立」という言葉は一度も用いなかったのに、中国福岡総領事の投稿になんと9回も出現し、私に「台湾独立分子」というレッテルを貼り付けようとするなど、実際に「台湾独立」を鼓吹しているのは中国側でしょう。また5月に米国国務省が再度「台湾の独立を支持しない」と明言したのに、中国側はわざと「台湾独立」を掲げるなど、行動の正当性を示す口実を作りたいためだと考えられます。

後編》王瑞豊総領事による「内政干渉と二重基準」、「国際連携の重要さ」及び「沖縄の民意を重視」の所見